ゴッホは大麻に描いていた?産業大麻の歴史と事例

ゴッホ。その名を知らない人方が少ないほど有名で人気でストイックに生きた画家。

彼が描いていたキャンバスは、大麻でできていたとご存知でしたか?

絵画の材料について

絵画は材料によって素材が違ってきます。

・水彩画は水彩絵の具×紙

・日本画は岩絵具×和紙

・油画は油絵の具×キャンバス

ゴッホは油画を描いていました。つまり布であるキャンバスに絵を描いていたのです。

キャンバスの語源

「キャンバス」と聞いて勘の良い方は気がついたかもしれませんね。

キャンバス(Canvas)はカンナビス(Cannabis)が語源なのです!

当時のキャンバスは大麻草の繊維から作られていました。麻の生地で作られた服って昔からありましたよね

西洋だと、リネン。夏場に涼しいリネンシャツの素材です。そのように布を作るための素材として、ヨーロッパでは古来から大麻草が重宝されてきました。

ですから、当時のキャンバスが大麻繊維で作られた布なのも当然なのです。

ヨーロッパで大麻が生産できなくなった理由

簡単に言うとアメリカの都合だったのです。アメリカで有名な「禁酒法」撤廃の後、マリファナを規制する法律が制定されました。日本はちろんのこと、大麻生産を重要視してきた歴史のあるヨーロッパで大麻規制に対する批判は痛烈にあったようです。

それでもアメリカがマリファナを麻薬指定し、取り締まったのは、諸説ありますが次のような理由が想像できます。

  • マリファナ吸ってる南米からの移民を煙たがる白人が多かった。
  • 石油を売りたい人が権力サイドにいた。

アメリカでも当たり前に利用されていた大麻繊維の代わりに石油繊維が使われれば、石油を売りたい人達は莫大な利益あげられたわけです。

車のガソリンだってそうです。ヘンプオイルで走る車をFord開発していたのですから。パーツさえ大麻繊維でできたその幻のヘンプカーは闇に葬られたわけですが…

産業大麻の可能性やばい

車のボディさえ作れてしまうなんてすごいですよね。

もう、石油消費して地球を痛めつけている場合じゃないですよね。

価値観の違いとは面白いもので、きっと、当時は石油繊維で生産できることが新しく、クールで、金にもなるので持ち上げられたのではないでしょうか。

しかし。
いまこそ大麻への再注目が、必要な時代になっていると思います。2019年現在の日本では、まだまだ難しいでしょうけれども。

もっと深く知りたい方におすすめの書籍

『大麻ヒステリー (光文社新書)』武田 邦彦 著

アメリカで大麻が禁止されたのは第2次世界大戦直前の時期になりますが、それまでのアメリカの空気感を元に、なぜそのような法律が制定されたかの考察が非常に面白い!キーワードは「禁酒法」と「アメリカは移民国家である」と言うこと。そして、日本で戦後制定された大麻取締法がなんだか妙なものであり、大麻と言う謎めいた草の実態に迫れるような感覚を体験できます。紙の書籍と、kindle unlimitedで読めます。